2-3
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「2-3」のレビュー
シェリー・マンは写真で見た限りかっこよさの塊に見える。実際にあったことはないが、このインパルス盤など、ジャズを聴き始めたころから気になって仕方なかった。顔ジャケが多いので有名なブルーノートやプレスティッジとは一味違ったかっこよさ。それはたぶんシェリー・マンが男前だからだろうし、ベストが似合うし、タバコを加えた渋いドラマーだからなのだろう。しかし外見だけではない。ひとたびスティックから繰り出されるドラミングはどこまでもシャープでセンシティブ、さらに随所にパンチが効いている。西海岸随一と定評があるそのドラミングだが、このアルバムでは表題のとおり、デュオ、トリオ、カルテットと変化を見せ、マンのドラムの妙味とテクニックのさえを一段と強調している。スイング時代からの巨匠で、晩年にはモダン・ジャズにも挑戦したコールマン・ホーキンスといった超ベテランの参加もこのアルバムをより興味深いものにしている。
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アウト・オブ・ジ・アフターヌーン
Tommy Flanagan(p)、Roy Haynes(ds)、Henry Grimes(b)、Roland Kirk(ts, manzello, stritch, flute)のカルテットによる 1962年作品。
やはり注目は Roland Kirk。後のアトランティック・レーベル時のような黒人魂の奔流はないけれど、管楽器の複数吹奏が醸し出す豊かな響きは、ここでも冴えまくりです。
[1] でそうした音響の余韻に浸っているところへ、地面スレスレの低空飛行でサックスが [2] のメロディーを上げてくるところなんか非常にカッコいい。スタンダードだけあって名曲です。Roy Haynes らしいドラムが聴けるアップテンポ [3]、印象的なイントロの[4] は Kirk 歌いながらのフルート。[5] といった素晴らしいメロディのスタンダードが絶妙に入ってきますね。
Kirk の魅力がストレートなセティングの中で展開される名盤と思います。個人的には「Fly Me to the Moon」の入りが最高です。
シッツ・イン・ウィズ・オスカー・ピーターソン・トリオ+3
本盤の魅力は勿論超強力なリズム・セクションにあるが、それだけではなくスティットとピーターソンの音楽性の一致度にある。二人とも陽性なキャラで(でも実はオスカーはバラードの名手でもあるが)、その二人が見事に意気投合した姿がここに聴かれる。嬉々としてノーテンキな吹奏を繰り広げるスティットは実に気持ちがよさそうだ。名盤。
オン・インパルス
一般に、60年代のロリンズは、RCA時代に試行錯誤を繰り返し、インパルスに移って心機一転、悟りを開いたかのようなジャズの「通史」があるが、私は全くの嘘っぱちだと思っている。
もしそれが本当なら、わずか1年あまりの吹き込みで、また雲隠れする筈がないではないか。おまけに、インパルスの4枚でふっきれいていたのは「アルフィー」くらいで、最終作とかひどかったぜ。
スタジオ第1作の本作、冒頭の1曲を聴くと、なんでダメだったかはっきり判る。
この頃のロリンズは、マウスピースのくわえ方、というか、リードへの力の掛け方が不自然かつ不安定で、ヒョロヒョロした音しかテナーからひきだしていない。
60年代という時代と折り合いをつけようとする彼の自意識が、不安定なテナーのブロウとなって現れているのである。
この時代の一番の悪い例が「ソニー・ミーツ・ホーク」だった。
本作でも、曲に依ってはまともにブロウしているテイクもあるが、RCA時代とは本質的になんにも進化していないのが判る。
ロリンズが本当の意味で肩から力が抜けるのは、72年の「ネクスト・アルバム」になってからです。